秋田のハタハタとフィッシュサステナビリティ(資源保護)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/02/07 13:43 UTC 版)
「フィッシュサステナビリティ」の記事における「秋田のハタハタとフィッシュサステナビリティ(資源保護)」の解説
秋田県におけるハタハタ漁への取り組みは、フィッシュサステナビリティを考える上でたいへん参考となるものである。秋田名物のハタハタは、1960年代のピーク時は2万トン近い水揚げがあったが、1976年以降急激に減り続け1985年から1990年には200トン、1991年には71トンにまで落ち込み、地元の県民でも魚価が高騰して簡単には食べられなくなってしまった。 そこで秋田県の漁業関係者は、1992年10月から1995年7月までの3年間ハタハタを1匹も採捕しないという全面禁漁を実施した。 解禁後も「漁獲しながら資源」を目指し、漁獲可能量を超えないように漁獲高を調整したり、全長制限や産卵場の保護、人工孵化による稚魚の放流など様々な方法を実施した。その結果漁獲高は順調に回復を続け、近年では3000トン近くまでに達している。 水産資源を人間の生活や経済活動に利用し続けるためには、常に持続可能性に考慮した計画的な対応が求められる。
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