秀和レジデンス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/07 04:01 UTC 版)
秀和レジデンスは、秀和による分譲マンションシリーズで、主に1960年代から80年代、1964年(昭和39年)3月に渋谷・並木橋交差点近くに誕生した秀和青山レジデンス(設計芦原義信)を皮切りに、全国に130棟以上建てられた。 オリンピック景気に伴う、第1次マンションブーム(63年~64年)の折に、秀和青山レジデンスも竣工しているが、"億ション"に代表される富裕層主体の第1次マンションブームは、そう長く続かなかった。そこで小林は、一転してマンションの大衆化を図り、日本初の住宅ローン制度の導入を目指した。62年の区分所有法の制定で、マンションの一室も資産と認められると、小林は銀行と話し合いを重ね、サラリーマンが月賦でマンションを購入できる制度を確立。また小林は管理組合の導入も提唱し、小林が生み出した「住宅ローン制度」と「管理組合」の浸透によって、全国に秀和レジデンスが広がっていった。 青い瓦屋根、白い塗り壁、アイアン柵のバルコニーという、現在よく見られる秀和レジデンスのスタイルが誕生したのは、秀和外苑レジデンスからであり、68年~72年は秀和レジデンス竣工の全盛期で、この5年間に54棟を竣工させた。 第1号物件である秀和青山レジデンスは、老朽化のため野村不動産と旭化成不動産レジデンスが建て替えの実務を担い、地下2階・地上26階のタワーマンションに一新され、2025年(令和7年)2月の竣工を予定している。
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