福島県の太鼓台
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/09 04:36 UTC 版)
東北の福島県中通り地方に伝わる太鼓台及び連山車は、西日本で見られるものとは異なる。こちらの太鼓台は曳山形式を取っており、また車輪の数は前輪・後輪が2つずつある。舵はある地域とない地域があり、例として二本松の提灯祭りの太鼓台には舵がない。屋根は破風屋根で蟇股と欄間に彫刻と金箔を施し、その下の四方にひさしの屋根を付ける。内部には前進する方向に締太鼓を3~4個設置、後方に大太鼓が置かれる。 太鼓台の内部では書いて字の通り、太鼓や笛を演奏するようになっている。一部に装飾品の幕を張り、運行する。昼間は前進方向の屋根に町の字紋などを染め抜いた旗を二本、交差させて置く。夜間は屋根に提灯を飾り付けるための枠を設置、300個以上の提灯を飾りつける。 二本松市の二本松神社秋季例大祭を中心に、同市内小浜の塩松神社祭礼(通称・小浜の紋付祭り)や本宮市の安達太良神社祭礼、郡山市の安積国造神社祭礼、大玉村の玉井神社祭礼など、旧二本松藩領域に多く見られる。福島市では連山車という名前で伝わっており、主に福島稲荷神社の祭礼にて曳き廻しが行われる。
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