禁止への動き
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/15 09:40 UTC 版)
非政府組織・国際殺虫剤ネットワーク (International Pesticide Network, PAN) によれば、パラチオンは最も危険な殺虫剤である。アメリカ合衆国に限っても、1966年以来650人以上の農業従事者が被害を受け、そのうち100人が死亡している。発展途上国においてはより多くの中毒患者が出ている。WHO や PAN など、多くの環境団体が全世界での完全な使用禁止を求めている。 日本ではかつて広範に使用されたが、1968年にリンゴ、ブドウ、キュウリ、トマトの四品目に残留許容量(いずれも0.3ppm)が設定された。その後も相次ぐ中毒事故の発生や殺人事件の発生が社会問題となり、1971年(昭和46年)に一般での使用が禁止された。毒物及び劇物取締法の特定毒物に指定されており、許可無く使用した場合は罰せられる。
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