石油ワックス
読み方: せきゆわっくす
【英】: petroleum wax
【英】: petroleum wax
石油ワックスは文字どおり石油から取れるワックスのことで、日本工業規格(JIS)ではパラフィン・ワックス、マイクロクリスタリン・ワックスおよびペトロラタムの3種に大別される。パラフィン・ワックスは減圧蒸留留出油から分離・精製され、常温において固形(融点約 50 ~ 70 ℃)のワックスで、直鎖状炭化水素を主体とする飽和炭化水素であり、油分の含有量が少ない( 1 重量%以下)。マイクロクリスタリン・ワックスは減圧蒸留残査油または重質留出油より分離・精製した常温において固形のワックスで、パラフィン・ワックスより高沸点範囲の石油ワックスであり、融点は約 60 ~ 90 ℃と高いが、油分含有量も2~5重量%と比較的多い。ペトロラタムは減圧蒸留残査より分離・精製した常温において半固形のワックスで、マイクロクリスタリン・ワックスに油分が 10 重量%程度混入したものである。石油ワックスの用途は広範囲にわたり、紙加工用、蝋燭{ろうそく}原料、化粧品、クレヨン、靴クリーム、電気絶縁材料、防錆剤{ぼうせいざい}その他であるが、わが国では紙加工用と蝋燭製造用への需要が大きい。 |
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