石峯寺_(京都市)とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 石峯寺_(京都市)の意味・解説 

石峯寺 (京都市)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 14:33 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
石峯寺
所在地 京都府京都市伏見区深草石峰寺山町26
位置 北緯34度57分52.9秒 東経135度46分30.3秒 / 北緯34.964694度 東経135.775083度 / 34.964694; 135.775083座標: 北緯34度57分52.9秒 東経135度46分30.3秒 / 北緯34.964694度 東経135.775083度 / 34.964694; 135.775083
山号 百丈山
宗派 黄檗宗
本尊 釈迦如来
創建年 正徳3年(1713年
開山 千呆性侒
正式名 百丈山石峯寺
法人番号 4130005002371
テンプレートを表示
山門

石峯寺(せきほうじ)は、京都市伏見区深草石峰寺山町にある黄檗宗寺院山号は百丈山(ひゃくじょうざん)。本尊釈迦如来。「石峰寺」とも表記する。

歴史

正徳3年(1713年)、黄檗宗大本山萬福寺の第6世千呆性侒(せんがいしょうあん)が開創した。石峯寺は平安時代中期に摂津国多田郷に建てられた沙羅連山石峰寺に発するという。兵火に遭い、寺は焼亡したが、本尊の薬師如来像は土中から慶長元年(1596年)に発見されたとされ、京都五条大橋東あたりの祠に祀られていた。この薬師如来を尊崇する千呆和尚が、正徳3年(1713年)にいまの深草の地に移したという。

寺の境内裏山にある五百羅漢の石像群は、安永年間(1772年 - 1781年)から天明年間(1781年 - 1789年)にかけて絵師の伊藤若冲が下絵を描き、当寺の住職密山修大と協力して制作したもので、「若冲五百羅漢」としていまも親しまれている。当時は千体以上あったが、現在四百数十体が残っている。

また観音堂の格天井には若冲が天井画を描いた。しかし観音堂は幕末安政6年(1859年)以前に破却され[注 1]、天井画は寺外に流出、現在は信行寺(左京区)や義仲寺大津市)が所蔵している[注 2]

若冲は寛政2年(1791年)に石峯寺門前に草庵を設けて隠棲していたが、寛政12年(1800年)9月10日、85歳の生涯をその草庵で閉じ、同寺に葬られた。 当寺には若冲の墓があり、2000年平成12年)から毎年9月10日に若冲忌を営んでいる。

1915年大正4年)、本堂が焼失するが再建される。しかし、1979年昭和54年)に放火によって本堂が本尊の薬師如来ごと焼失すると1985年(昭和60年)11月に、新たに釈迦如来を本尊として本堂が再建された。

2007年(平成19年)5月、石像の地蔵菩薩約30体が倒され、うち5体が損壊していた事件が起こる。

2012年(平成24年)、写真家を名乗る人物が連れたグループが撮影会と称し、石像に帽子をかぶせたりロウソクを点けたりして柵内に入ったりしたため、石像保存の観点より現在はスケッチ・写真撮影が全面的に禁止されている。

境内

周辺

交通アクセス

脚注

注釈

  1. ^ 理由は不明、安政の大地震によるものか。
  2. ^ 信行寺は通常非公開。義仲寺は複製を展示。

関連項目

外部リンク


「石峯寺 (京都市)」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「石峯寺_(京都市)」の関連用語

石峯寺_(京都市)のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



石峯寺_(京都市)のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの石峯寺 (京都市) (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS