知識構造
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 03:32 UTC 版)
名詞と動詞は上位・下位の関係(IS Aの関係)によって定義される階層構造にまとめられている。たとえば dog の第一義は以下のような上位語階層を持っている。同じ階層にある単語はそれぞれ同義語の関係にある。dog の示すある意味の同義語には domestic dog や Canis familiaris がある。同義語のグループ (synset) は一意の索引によってポイントされ、同じ属性や注釈を持っている。 dog, domestic dog, Canis familiaris=> canine, canid=> carnivore=> placental, placental mammal, eutherian, eutherian mammal=> mammal=> vertebrate, craniate=> chordate=> animal, animate being, beast, brute, creature, fauna=> ... 階層の頂点ではこの階層構造は25の名詞の基礎グループと15の動詞の基礎グループにまとめられている。このグループが編集用のファイル一つにそれぞれ対応している。この基礎グループは、WordNet を利用するアプリケーションが抽象的なルートノードとして用いるノードに対応している。 形容詞の場合、二つの反対する主要な意味が極となって、その他の同義語が形容詞の場合における同義性の関係によって極を取り囲む形をとっている。したがって階層構造や編集用のファイルは名詞や動詞の場合と異なった構造をとっている。 名詞のネットワーク構造は他の品詞と比べてはるかに深い構造を持っており、動詞は他の品詞よりもはるかに入り組んだ構造をしている。形容詞ははっきり区別された別々の固まりに組織されており、副詞はそれぞれの語が由来する形容詞に従って定義されており、形容詞と似た構造をとっている。
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