直管形蛍光管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 03:56 UTC 版)
棒状の蛍光管。直管蛍光灯は実用化当初は現在に比べ太かった。 太さは38 mmで、型番のワット数を表す数字の後にSが付かないか、またはSが1つのみだった。細い直管蛍光灯が一般的になった当時は、新しい直管蛍光灯に換えたときに、古い直管蛍光灯が太いため新しい直管蛍光灯の箱に入らないという問題も起こった。 通常の器具の場合、太さの異なる直管蛍光灯に交換しても問題ないが、一部の密閉器具(防水型など)の場合、例えばFL20を使用する器具で太さの異なるFL20SS / 18を使用した場合、発熱量が増え危険であるため、この器具では必ずFL20を使用しなければならない。また、口金部に防水パッキンがついている場合も、太さが同じものを使用する必要がある。但し、旧型の直管蛍光灯の専用器具は現在はあまり見かけないが、個人で営んでいる電器屋では、売れ残りで旧型の太い直管蛍光灯が残っている場合がわずかながらある(だいたい処分してしまう店が多いので、希少である)。メーカーによってはSのないタイプをまだ製造している場合がある。 2010年現在世に出回っている直管蛍光管の直径は普通のタイプが32.5 mm、省エネタイプは28 mm、Hfタイプが25.5 mm、T5管が15.5 mmである。省電力設計のランプは、頻繁な点滅や温度変化に弱いといわれる。 スタータ型 - FL(管径16 mm(4-8))口金はG54、6、8(4、6、8Wは主に非常灯(誘導灯)や懐中電灯) スタータ型 - 25 mmまたは28 mm(10・15および省電力形20SS18・40SS37・65SS58)、32.5 mm(20S-52S)、38 mm(20-65) 口金はG1310、15、18、20、25、30、32、35、40、52、6510、15 Wは鏡台や門灯など。20、40 Wは一般の事務所、家庭用で使われている。30、32、65、52 Wはショーケースや自販機・看板などにも使われるほか、事務所などでも使われているが、家庭用では学習机など一部を除き全く使われていない。 ラピッドスタート型 - FLR (管径38 mm(20-110H)、32.5 mm(20S、40S、40S36)。会社、店舗、学校などで多く使用されている。Hは高出力型、EHは超高出力型を指す。口金はG13(20-65)、R17d(60H-220EH))20、32、40、65、(60H)、(80H)、110H、(110EH)、(220EH) 高周波点灯専用型 - FHF (管径25 mm。会社、学校、商業施設などで多く使用されている、Hf専用器具で使用する。定格点灯のほか安定器によって高出力点灯も可能。近年では道路トンネルの照明にも用いられる。口金はG13、Rx17d(86 Wのみ))16(23)、32(45)、50(65)、86()は高出力点灯時のW数 スリムFHF - FHF(管径16 mm、デスクスタンドなど。口金G5)24S、54S スリム型 - FHL6、10、(18)、(27)、(36) ES型 - FL13、23、27、32 スリムライン - FSL・FSR・FLR(陳列棚の照明用)
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