皇法医学(皇方医学)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 01:39 UTC 版)
八光流に伝えられている指圧を中心とする治療法・健康法を「皇法医学」という(皇方医学と表記されることもある)。八光流では、柔術は外敵からの護身技術、皇法医学は病気などの体内の敵からの護身技術として、柔術と皇方医学は表裏一体としている。 本来、皇法医学は平田内蔵吉によって創始された総合療法の名称である。平田内蔵吉は鍼灸に大きな影響を及ぼした人物だが、肥田春充から肥田式強健術を学び、肥田から「心友」として認められ、独自の操練法を考案(肥田春充承認のもと肥田式強健術に独自の操練法を加えた人物は平田のみと思われる)したほどであった。 八光流では、平田が創始した療法を受け継いでいることから皇法医学と称している。その内容は、経絡を刺激する指圧、整骨法、活法(救命法)、体操法などからなる(これが平田の療法体系の全てかどうかは不明である)。 奥山によると、平田の療法との相違点は以下の2点としている。 器具を一切用いず、手による刺激を中心とすること。 患部を刺激しないこと。 体操法には、「護身体操」、「護身簡約体操」、「脊椎運動法」などがある。この内、「護身体操」が、肥田式強健術の内容と似ていることが指摘されることがあるが、これは前述のように、平田内蔵吉から学んだ内容に肥田式強健術が含まれていたことによると思われる。(護身体操が、平田が考案した「経絡式中心操練法」に極めて似た内容であるのもそれを示していると思われる) なお、八光流は「皇方医学」、平田の療法は「皇法医学」という表記とする説もあるが、平田の療法を「皇方医学」と表記されている事例もあるので、必ずしも正しいとは確定しがたい。 その効果について、合気道研究家のスタンレー・プラニン(合気ニュース社代表)は「2、3年来の腰痛が約5分程の指圧で嘘のように消えてしまった」と記している。
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