皇室典範(こうしつてんぱん)
象徴である天皇の身分は、日本国憲法で「世襲のもの」と規定されているだけで、その細目は国会が議決する皇室典範に委ねられている。皇室典範は、皇位継承に関する事項のほか、皇室制度全般について定める。
現行の皇室典範は、1947年 1月16日に公布され、象徴天皇制に移行した日本国憲法と同時に施行された。
明治憲法下の旧皇室典範は天皇が単独に制定した「皇室の家法」だったが、現行の皇室典範は法律(昭和22年法律第3号)として制定され、その改正も国会における通常の手続きに従う。
第1条では、「皇位は皇統に属する男系の男子がこれを継承する」と規定し、女帝(女性の天皇)を排除する内容となっている。この規定をめぐり、男女平等の原則に反するのではないかという議論があったが、政府の見解は、歴史と伝統に基づいた皇室制度は男女平等を目指すこととは矛盾しないとしてきた。
最近の男女共同参画社会の推進や雅子さまのご懐妊報道などで皇室制度見直しの機運が高まり、小泉首相が本部長とつとめる自民党の国家戦略本部では皇室典範の改正について検討される。
(2001.05.13更新)
皇室典範と同じ種類の言葉
固有名詞の分類
Weblioに収録されているすべての辞書から皇室典範を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
全ての辞書から皇室典範を検索
- 皇室典範のページへのリンク