白内障の手術
白内障の手術 ![]() |
水晶体の混濁が進行し,視力障害を引き起こしてきたら,最終的には手術をして滞った水晶体を取り除きます。昔は,明暗がわからなくなるまで待って手術をしていましたが,最近では,手術法のめざましい発達によって,本人が見えにくく不自由だと思った時点で手術は可能です。手術時期は,その人の年齢や職業,白内障の原因,全身状態によって違ってきますから一概にはいえません。現役で働いている人と御隠居さんでは,日常生活に必要な視力も異なります。また,あまり長期間放置すると,緑内障やブドウ膜炎などを起こすことがあり,そうなると手術後の視力も期待できなくなってしまいます。結局,手術時期は日常生活に不自由を感じ始めたときで,医学的に遅すぎないうち(時),ということになるでしょう。手術の方法には,大きく分けて,水晶体を水晶体嚢(袋)ごとすべて取り出す嚢内摘出術(全摘出術)と袋を破って水晶体の中身だけを取り出す嚢外摘出術の二つの方法があります。また最近では,超音波を利用して水晶体を砕いてから吸い出す方法も行なわれています。いずれも,白内障の種類や年齢など,その場合によって方法が異なるだけで,基本的に濁った水晶体を摘出することに変わりはありません。 *最近は特殊な例を除いて、ほとんどの症例で超音波乳化吸引術により手術をおこなうことができるようになってきました。以前より安全に短時間で手術ができるようになり、創口が小さくできるため、術後の回復もかなり早くなっています。(参考:→白内障と眼内レンズ手術) |
|
白内障の手術と同じ種類の言葉
- 白内障の手術のページへのリンク