疑惑の概要
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Nature誌に2003年に発表された細胞の神経分化に関する論文について、遺伝子の名前を取り違えていたことが出版後に判明したにも関わらず、取り違えた遺伝子でも同様の結果がでると弁解したことから、疑念が公に広がった。 2005年4月、日本RNA学会が多比良らの論文12件について疑義があるとして東京大学に調査を依頼。工学系研究科が調査委員会を設置して論文4件について再現性を要請。2006年3月、東大の研究に関する調査委員会は、上記4件の論文について「再現性、信頼性はない」と発表。 産総研は懲戒処分を行わず、4月から多比良に対する雇用契約を継続しない事を通知(事実上の解雇)。2006年5月、東大の責任に関する調査委員会は、教授である多比良及び上記の4件の論文の筆頭著者である助手について、「大学の名誉と信頼を著しく傷つけ、懲戒解雇が相当」とした報告書を総長の小宮山宏へ提出。2006年12月、東大は、多比良及び助手を「大学の名誉と信頼を著しく傷つけた」として懲戒解雇したと発表。
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