画帖、スケッチブック、アルバム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/30 09:15 UTC 版)
「ヴィラール・ド・オヌクール」の記事における「画帖、スケッチブック、アルバム」の解説
ヴィラール・ド・オヌクールの『画帖』とは、羊皮紙に手書きで記された13世紀の書物であり、パリの国立図書館に現存している。 外観は雌ブタの革カバーをつけて(おそらく)13世紀に装丁されたもので、中身はいくつかの葉( folio。ページを表裏にもつ1枚)が落丁していたり、後世の落書きが加筆されていたりと、当初の完全な姿は留めていない。数枚の羊皮紙をまとめて二つ折にしたものを6セットあわせて(各セット枚数は一定しない)閉じあわされている。現存しているのは33葉で、各ページには図柄と説明文が雑多に記されている。 各ページは21x14センチの縦長。1ページに1つの図柄という構成の場合もあれば、1ページにいくつかの図柄が説明文とともに記されていたり、場合によっては上下が逆転していたり、説明文に相当する図が存在しないケースや、説明文のみで構成されるページも見られる。図柄は単色によるフリーハンドの線画がほとんどで、一部コンパスを使用したと見られるものや、グラデーションを用いた表現も用いられる。図面や幾何学図形などで正方形を意図したと思われる四角形でも正確な正方形でなかったりする。人物像などに見られる衣服のひだの表現は非常に丁寧に描かれており特徴のひとつとされている。 表紙にタイトルがないので、『画帖』、『アルバム (album)』、『スケッチブック (sketchbook)』などと呼ばれている。以下にその来歴および研究の経過と、次いで内容について記載する。
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