画価
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/08 22:50 UTC 版)
大橋翠石作品の画価(市場評価額)について、『大日本書画評価一覧』の1920年(大正9年)には「金弐百円 大橋翠石」とある。同年における中央画壇の他の画家たちと共に列記すれば、次のようになる。竹内栖鳳 1500円、村上華岳 800円、横山大観・下村観山・川合玉堂・橋本関雪・土田麦僊 300円、小室翠雲 250円、大橋翠石・鏑木清方 200円。 1929年(昭和4年)には、翠石作品の市場評価額は上村松園・荒木十畝・小室翠雲と同額の500円に達し、村上華岳の300円、土田麦僊の250円、川合玉堂・鏑木清方の80円を凌いだ。この時代になると翠石を超えるのは竹内栖鳳の1500円と横山大観の1000円だけであった。 日本絵画協会が1930年(昭和5年)に刊行した『日本古画評価見立便覧』では、翠石は「特別動物大家」名義で枠外の特別扱いで「神戸市兵庫西須磨 金三千円 大橋翠石」と記されている。3000円は東の大観、西の栖鳳と並ぶ画価であり、いかに翠石の画が世の人々に珍重されていたかが知られる。
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