用紙について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 02:21 UTC 版)
5通の献物帳にはいずれも最高級の料紙が使用されているが、『屏風花氈等帳』『大小王真跡帳』はやや色が異なっている。明治期に整理された『正倉院御物目録』では、『国家珍宝帳』『種々薬帳』『藤原公真跡屏風帳』に使用された紙を白麻紙、『屏風花氈等帳』は緑麻紙、『大小王真跡帳』は碧麻紙と命名した。昭和期に紙の調査が行われたが、現代の麻紙とは異なるもので国産か舶来かについても調査員で意見が分かれた。紙面は麻紙を貼り継いで軸に巻いて巻物に仕立てられている。また献物帳を特徴づけているのは、紙面全体に捺された天皇玉璽である。これに用いられた朱肉は鉛丹と水銀朱の混合である。
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