現行憲法を擁護する
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 22:09 UTC 版)
日本においては現行憲法の条項を変えるのを防ぐという意味で用いられる。この言葉の使い方について阿川尚之は、憲法を護ることは手段であって絶対の目標ではなく、必ずしも改正を避けることを意味しないはずとして批判している。 憲法を修正すべきかという意見と、右派・左派、あるいは保守・革新という政治的立場には、本来関係はない。原理的には、左派の改憲派も右派の護憲派もあり得るが、政治報道においては「改憲勢力=右翼、護憲勢力=左翼」とされ、護憲・立憲主義・平和主義といった立場を短絡的に結びつけるような報道もよく見られる。 日本においては、憲法改正に熱心なのは保守派であり、進歩派は改憲に反対(もしくは慎重)とされる。なお、アメリカにおいては、憲法改正や解釈改憲は進歩派の掲げる目標を実現する手段としておこなわれ、保守派はそれを防ごうとする傾向がある。この違いについては、阿川はアメリカの憲法が元々保守的な性格を有しており、日本国憲法は進歩的な性格だからではないかとしている。
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