現代ゲルマン語の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/15 16:38 UTC 版)
「北ゲルマン語群」の記事における「現代ゲルマン語の分類」の解説
北スカンディナヴィア語群と南スカンディナヴィア語群、西スカンディナビア語群に分ける分類法北スカンディナヴィア語群スウェーデン語 古ゴットランド語 南スカンディナヴィア語群デンマーク語 西スカンディナビア語群アイスランド語 フェロー語 ノルウェー語(ブークモール、ニーノシュク) 古ノルド語 東スカンディナヴィア語群と西スカンディナヴィア語群に分ける分類法東スカンディナヴィア語群(フランス語版)デンマーク語 スウェーデン語 西スカンディナヴィア語群(フランス語版)ノルウェー語 アイスランド語 フェロー語 大陸北ゲルマン語と離島北ゲルマン語に分ける分類法大陸北ゲルマン語デンマーク語 スウェーデン語 ノルウェー語(ブークモール、ニーノシュク) 離島北ゲルマン語アイスランド語 フェロー語 ノルン語+ この中で、アイスランド語は他の諸語と異なり、10世紀にノルウェーからアイスランドに人類が移住したときとほとんど変わらない姿を保っており、ノルド祖語と大部分の単語を共有している。そのため、言語学的にも非常に重要な存在である。 ノルウェー語には、スウェーデン語やデンマーク語に近いブークモールと、ノルウェーに土着の本来の言葉に範を置くとされるニーノシュクの2つがあるが、実際にはブークモールのほうが幅広く使われている。また、デンマーク語・ノルウェー語の内のブークモール・スウェーデン語は言語学的には同一言語の方言とみなされることがあり、この3言語間であれば通訳なしでも意思疎通に事欠かないことも少なくない。ただ、デンマーク語に関しては独特の声門閉鎖音(イギリス英語のロンドン方言の一つである河口域英語では頻繁に現れ、日本では薩隅方言に見られる)があることもあり、他言語の標準語話者には聞き取りにくい。なお、3ヵ国の政府によって、正書法を共通化させる努力が常に行われている。 フィンランドは地理的にスカンジナビアの一部だが、フィンランド語はウラル語族に属しているため、この言語グループの一部ではない。
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