現代アメリカのカナスタ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/03/18 00:37 UTC 版)
非常に複雑、かつ縛りのきついルールで、しかも失敗したときのペナルティが非常に大きい。 2組108枚のカードを使用し、手札は13枚。初期状態では捨て札は1枚もない。山札のほかに2つの裏向きの山(1つは4枚・もう1つは3枚からなる)を作っておく。上がるためには2つのカナスタが必要となる。また、必ず1枚を捨てて上がらなければならない(メルドで全部のカードを使い果してはならない)。 メルドは3枚以上7枚以下でなければならない。1つのメルドに使えるワイルドカードは最大2枚までである。カナスタがないチームのメルドの点数は、逆にマイナスになる。 Aと7のメルドには特別な制約がある。Aは最初のメルドとして公開する場合を除きワイルドカードを使ってはならない。7のメルドは常にワイルドカードを使ってはならない。捨て札が場に1枚も出ていないとき、Aや7を捨てることはできない(それ以外に捨てられるカードがない場合を除く)。Aと7のカナスタはひとつ2500点だが、6枚以下のAと7のメルドはマイナス2500点。プレイの終了時に手札にAか7の同一ランク3枚以上の組が残っていたら、ひと組あたりマイナス1500点。 ワイルドカードだけのメルドも作ることができる。ワイルドカードの7枚以下のメルドがあるとき、それが7枚に達するまではワイルドカードをそれ以外のメルドに追加することはできない。ワイルドカードのカナスタはひとつ2000点(ただし、4枚のジョーカーを含んでいたら2500点、2だけからなるカナスタは3000点)。ワイルドカードの6枚以下のメルドはマイナス2000点。 3は赤も黒もボーナスカードであり、手札の中にあったり山から引いてきたりしたら、通常は公開して、同数のカードを山札から補充する(必ず公開しなければならないわけではない)。3をメルドに使うことはできない。上がる時を除いて3を捨てることはできない。公開した赤3は1枚100点・2枚300点・3枚500点・4枚1000点。黒3も同じ点数である。ただしカナスタが2つ以上あるときのみこのボーナスが発生する。カナスタが1つのときは0点、カナスタがないときはマイナスになる。3が手札に残った場合、1枚5点として計算する。 ワイルドカードは上がる時、または手札が全部ワイルドカードの時以外捨てられない。 捨て札は常時通常のカナスタでいうフリーズされた状態になっている。 8500点を先取した側の勝ちとなる。 最初のメルドの最低点は非常に高く、3000点未満で125点、3000点以上5000点未満で155点、5000点以上は180点になっている。最初のメルドにはワイルドカード以外が最低3枚あるか、またはワイルドカードのみのメルドでなければならない。ただし、最初のメルドがワイルドカードを含まないカナスタまたはワイルドカードのみのカナスタである場合には最低点を満たさなくても構わない。チームの最初のメルドを行った競技者は、次に自分の番が来たときに、最初に裏向けにしておいたカードを手札に加えることができる。先に最初のメルドを行ったチームの競技者が4枚の方を取り、もうひとつのチームの競技者が3枚の方を取る。 その他、特殊な上がり形がある。自分のチームがまだひとつもメルドを公開していない時、14枚の手札が以下のいずれかの状態になったら即座に上がることができる。このときはボーナス点は(プラスもマイナスも)一切計算されない。 ストレート: すべてのカードのランクが異なる(1枚のジョーカーを含む)。3000点。 ペア: 7対のペアができているとき(麻雀の七対子と同じ)。2のペアを含む場合は、ほかに7とAのペアもなければならない。2のペアを含む場合は2000点、そうでない場合は2500点。 ガーベジ:3枚の同一ランクのカードが2組と、4枚の同一ランクのカードが2組あるとき。2000点。
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