現代の軍事戦略
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/25 06:19 UTC 版)
第二次世界大戦後の戦略思想は核兵器の登場によって理論的な修正が求められるようになった。かつてのように軍事力を使用する戦略思想を核戦争の危機によってどのように修正すればいいのかを考え直す必要が出てきた。 ベイジル・リデル=ハートは第二次世界大戦中から独自の戦略思想を体系化して間接アプローチ戦略を提唱し、最小限の資源によって最大限の成果を得るための戦略のあり方を論じている。それに関連して第二次世界大戦のような殲滅戦争の手法を批判しており、戦後処理までをも含めた戦略思想の再構成について指摘した。 核兵器の運用についてはヘンリー・キッシンジャーは核戦争の脅威と外交的使用のジレンマを解消するために、限定戦争という概念を論じた。そして軍事力の使用については全面的な戦争に至らないような政策の必要性を『核兵器と外交政策』で説いている。核兵器を戦略思想の中での位置づけについては米国の外交史と核戦略の歴史の中で試行錯誤が繰り返されており、大量報復や柔軟反応などの戦略が考案された。
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