王政下での経歴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/30 02:58 UTC 版)
「ルキウス・ユニウス・ブルトゥス」の記事における「王政下での経歴」の解説
リウィウスによると、ルキウスはタルクィニウス・スペルブスの姉妹の子だという。ブルトゥス家はタルクィニウス王家に対して憎悪を抱いており、元老院で強力な指導力を発揮し始めたルキウスの兄弟が殺害されるなど深刻な対立関係にあった。王家による危険分子への粛清の嵐が吹き荒れる中、ルキウスはわざと愚鈍な人間を装い、粛清を逃れる事に成功した。国王タルクィニウスはルキウスを無能だと侮り、彼なら自分の王位への脅威にはならないと判断して自らの側近に取り立てた。彼のあだ名「ブルトゥス」は「阿呆」の意味であり、これは彼がいかに軽く見られていたかを物語っている。 王の信任を得たブルトゥスは王の息子たちとギリシアのデルポイに神託を伺いに赴いた。その折、タルクィニウスの息子が「次の王は誰になるか?」と聞いたところ、「母なるものに最初に接吻する者」と返ってきた。王の息子たちは帰国後どちらが先に母親に接吻するかくじ引きで決めようとしたが、「母なるもの」を「大地」と解釈したブルトゥスは転んだフリをして地面に接吻したと言う。そしてローマに戻ると、ルトゥリ人の住む都市アルデアへの遠征が待っていた。
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