獅子図大小鐔
出羽国米沢 江戸後期 大縦78.4ミリ横74.9ミリ切羽台厚さ5.8ミリ 小縦72.4ミリ横69ミリ切羽台厚さ4.9ミリ 赤銅石目地竪丸形高彫据紋象嵌色絵金覆輪 上製大小落込桐箱入 | 六ミリを超す極肉高に表現された獅子像を据紋象嵌した、大小揃いの迫力ある鐔。縦に流れるようなしっとりとした石目地仕上げの赤銅地を竪丸形に造り込み、表には大小いずれも金と朧銀の獅子を対に布置し、特に大の方は、茎櫃を挟んで向かい合う獅子の目線を交差させて阿吽の相を鮮明にしている。毛繕いの様子に愛らしさが窺え、表の静なる表情に対して裏面のそれは全身に力を漲らせて跳躍する動感に満ちみちた姿。激しく浮き出た背骨、四肢の筋肉、鋭い牙と爪、毛彫が施された巻き毛と細部の描写、また、色絵処理も巧み。この鐔の作者宗壽(むねとし)は横谷宗壽(花押)と銘し、「米澤住」と居住地を刻する作品が遺されているところから米澤の金工であることが判明している。横谷一門に学んだもので、この大小揃いの大作でも同流派が見せる華麗な空間美を創出している。獅子図で揃えられた大小拵に装着し、より豪壮な世界を演出したい。 |
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