特徴と誕生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/14 00:52 UTC 版)
各国の巡洋戦艦は下記の共通的特徴を持つ。 主砲は同時またはそれに近い計画の戦艦と同一型式 戦艦よりも数ノット優速 戦艦よりも軽装甲(フィッシャー卿の「速力は最大の防御」という主張による) 巡洋戦艦はイギリス海軍のジョン・アーバスノット・フィッシャー大将によって創造された艦種である。それは単に装甲巡洋艦の任務を継承するだけでなく、同大将が実現した戦艦ドレッドノートの艦隊に随伴するのにふさわしい偵察兵力として生まれた。 フィッシャー大将の考えた巡洋戦艦の任務は以下の5つで、同等の巡洋戦艦とも戦わない前提だった。 主力艦隊のための純粋な偵察 軽艦艇を主体とした敵警戒網を突破しての強行偵察 敵戦艦の射程外においての敵弱小・中規模艦狩り 遁走・退却する敵の追跡・撃破 シーレーン防衛 日本海軍が八八艦隊で建造もしくは計画した天城型巡洋戦艦と十三号型巡洋戦艦は、以下の特徴を持つ。 同計画の戦艦の火力と防御力を備え、かつ列強各国の新世代巡洋戦艦(フッドなど)と同等の速力を持つ。 書類上は「巡洋戦艦」と呼ばれるが、実態は同計画の戦艦(長門型、加賀型)よりも高性能の「高速戦艦」。
※この「特徴と誕生」の解説は、「巡洋戦艦」の解説の一部です。
「特徴と誕生」を含む「巡洋戦艦」の記事については、「巡洋戦艦」の概要を参照ください。
- 特徴と誕生のページへのリンク