牧草としての利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/16 01:12 UTC 版)
広く牧草として利用されており、ヨーロッパ・アジア・北米の他、オーストラリア・ニュージーランドでも栽培されている。また、造園用の芝草としての利用もある。基本染色体数は2n=14であるが、栽培品種には4倍体 2n=4x=28の品種も多く含まれる。 以下、主に日本国内での牧草としての利用について記述する。 日本へ導入されたのは、明治時代初期であったが、牧草としての利用が本格化したのは1950年代以降である。栽培適地は年平均気温 8-12℃、生育最適気温は20-25℃。初期生育および再生能力が高く、家畜の嗜好性が良好であり、栄養価が高いので牧草として用いられる。出穂期の乾物率は約20%、乾物中の可消化養分総量(TDN)は約70%である。 栽培品種は早生・中生・晩生に分化しており、早生・中生は採草・放牧向けであり、晩生は放牧専用に栽培される。日本では耐病性・耐寒性の4倍性品種の利用も多い。公的な育種機関は、山形県酪農試験場と北海道立総合研究機構農業研究本部上川農業試験場天北支場がある。造園用芝草として販売されている品種は、環境適応を高めるために人為的に内生菌(エンドファイト)を感染させてあり、動物への毒性を持っている場合があるので、飼料としての利用はできない(ライグラススタッガー参照)。 イタリアンライグラスとの種間雑種、フェスク類(Festuca属)との属間雑種も牧草として利用されている。
※この「牧草としての利用」の解説は、「ホソムギ」の解説の一部です。
「牧草としての利用」を含む「ホソムギ」の記事については、「ホソムギ」の概要を参照ください。
- 牧草としての利用のページへのリンク