牡猫ムルの人生観とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 文学作品 > 小説 > ドイツの小説 > 牡猫ムルの人生観の意味・解説 

おすねこムルのじんせいかん〔をすねこ‐のジンセイクワン〕【牡猫ムルの人生観】

読み方:おすねこむるのじんせいかん

原題、(ドイツ)Lebensansichten des Katers Murrホフマン風刺的長編小説未完1820年から1822年にかけて第2部までを刊行人語解するムルの手記という体裁書かれている


牡猫ムルの人生観

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/04 04:24 UTC 版)

『牡猫ムルの人生観』2巻。表紙絵はホフマン自身による。

牡猫ムルの人生観』(おすねこムルのじんせいかん、Lebensansichten des Katers Murr)は、E.T.A.ホフマンの長編小説。人語を解する猫ムルの回想録と、架空の音楽家クライスラーの伝記とを取り混ぜて構成する、風刺的な小説である。1819年に第1部、1821年に第2部が発表された。第3部も構想されていたが、作者の死によって書かれないままとなった。

作品の冒頭ではE.T.A.ホフマンがムルの著作の「編集者」として、この著作の奇妙な構成について以下のように説明している。教養ある猫ムルは自身の人生観を書き連ねる際、主人の蔵書からクライスラーの伝記を引っ張り出して勝手に引きちぎり、下敷きや吸い取り紙として使ってしまっていた。そして原稿を印刷する際、不注意な印刷者がムルの原稿とクライスラーの伝記とを混ぜてしまい、結果ムルの回想録はところどころにクライスラーの伝記が挟まっているような形になってしまった。

ヨハンネス・クライスラーの伝記部分は、おおむねE.T.A.ホフマン自身の伝記として読めるものである。ムルの記述とクライスラーの伝記は一見無関係に見えるが、クライスラーの恋愛事件とムルの恋愛とが照応しているという風に、ところどころに対応関係がある。なお、ホフマンは1818年から1821年の間ムルと名づけられた牡猫を実際に飼っており、1821年にムルが死んだ際には人間並みの「死亡通知」を友人たちに送付している。

日本語訳

外部リンク




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「牡猫ムルの人生観」の関連用語

牡猫ムルの人生観のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



牡猫ムルの人生観のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの牡猫ムルの人生観 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS