爆風による人体の損傷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 07:20 UTC 版)
人体が爆風に暴露した場合、最初に負傷するのが耳と眼である。次に損傷を受けるのは表皮と肺である。表皮は厚手の服などで守られていれば軽症で済むが、呼吸器から出血すると大事に到る場合がある。それ以上になると、臓器破裂などの深刻な怪我を負う。さらに大きな12.0kgf/cm2以上の爆風に晒されると、肉が剥がれ、人間としての原形を留めなくなってくる。 この所見は純粋に爆風に晒された場合のみであり、破片などが飛んできて当たった場合の怪我については考慮していない。 これらのデータはウサギとブタを使用した動物実験と爆発事故の事例を元にした統計的なものであり、状況によって結果は大きく異なる場合がある。 入射爆風の過圧kgf/cm2 所 見肺腹腔内臓皮膚眼耳32.0 即死 開放、機能消失 修復不能な重大な損傷を受ける又はほぼ完全に破壊される 原形を留めないほど破壊 眼球破裂 鼓膜破裂 12.0 重症 開放、重度の機能障害 内臓破裂、重度の出血 重度の裂傷 6.0 中程度の出血 皮下出血、裂傷 中程度の裂傷 4.0 肝臓挫滅、腸漿膜より出血複数の臓器破裂 3.0 軽症 軽度の出血 肝臓挫滅、腸漿膜より出血臓器により出血する場合あり 中程度の皮下出血軽度の裂傷 眼球破裂眼底出血 2.5 肋骨に添い軽度の出血 軽度の皮下出血 複数の臓器より中程度の出血 中程度の皮下出血 眼底出血 2.0 肺充血、軽度の出血 大腸漿膜より出血 軽度の皮下出血 1.0 無気肺、肺充血 鼓膜損傷 0.5 所見なし 軽度の打撲 所見なし
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