燃ゆる頬とは? わかりやすく解説

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燃ゆる頬

作者堀辰雄

収載図書ちくま文学 1 美しい恋の物語
出版社筑摩書房
刊行年月1988.2

収載図書短編愉楽 4 近代小説のなかの恋愛
出版社有精堂出版
刊行年月1993.8

収載図書堀辰雄全集 第1巻
出版社筑摩書房
刊行年月1996.6

収載図書堀辰雄全集 第6巻
出版社筑摩書房
刊行年月1996.12

収載図書ザ・堀辰雄全小全一
出版社第三書館
刊行年月2004.12


燃ゆる頬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/08 03:50 UTC 版)

燃ゆる頬」(もゆるほお)は、堀辰雄短編小説

概要

初出 文藝春秋1932年1月号
単行本 『燃ゆる頬・聖家族』(新潮文庫、1947年11月。改版1970年3月)
文字数 8,997 文字
表記 新字新仮名・旧字旧仮名

あらすじ

高等学校の寄宿舎で主人公である“私”は、病弱でばら色の頬を持ち、静脈の透いて見えるような美しい皮膚の同級生の三枝と出会う。数多の日々と、三枝の脊椎カリエスの痕を触る等のじゃれ合いを通して2人は友人の枠を超えた関係を築いてゆく[1]。しかし、夏休みに2人で海へ旅した海辺で、“私”は声のしゃがれた漁師の娘に心を移してしまう。娘に声を掛けられない“私”に対し、三枝は堂々と話しかけ、“私”の中で三枝が恋愛対象ではなく、恋敵へと姿を変える。夏休み後、三枝は別の土地に引っ越しており、冬になると校内の掲示板で亡くなったことを知らされるが“私”は特に心を動かすことなくぼんやりとそれを見つめた。数年後、肺結核と診断された“私”は療養所に向かう。そこで会った15~16歳くらいの回復期にある脊椎カリエスの患者である少年1人はどことなく三枝に似ており、ある朝その少年の脊椎カリエス患者特有の背骨の突起を見た瞬間、“私”は三枝の姿がフラッシュバックして、この時にようやく三枝に対して「取り返しのつかないことをしてしまった」という後ろめたさを感じるのであった。

登場人物

17歳の主人公。高等学校の寄宿舎で生活をしている。
三枝(さいぐさ)
「私」の同級生。脊椎カリエスという病気をわずらっている。
魚住(うおずみ)
「私」の先輩。主人公と同じ寄宿舎で暮らしている。

関連書籍

脚注

出典

関連項目

外部リンク



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