無品親王とは? わかりやすく解説

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むほん‐しんのう〔‐シンワウ〕【無▽品親王】

読み方:むほんしんのう

品位(ほんい)をもたない親王。→品(ほん)2


品位 (位階)

(無品親王 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/15 08:01 UTC 版)

品位(ほんい)とは、日本の律令制において定められていた親王・内親王の位階のことをいう。奈良時代から1889年(明治22年)にかけて存在した。

歴史

「品位」は、中国の王朝における分類法(九品)に由来する。中国では位階を一品以下九品までに分類し、これを正位と従位にわけていた。この品位は朝鮮の歴代王朝でも用いられ、特に新羅以降については骨品制という独自の位階制が存在した。

日本の制度

日本では701年の大宝令の官位令において初めて定められたと推測される[1][2]。臣下の位は「位」で分類し、これとは別体系の親王・内親王の位階に「品」(ほん)を用いた。品位には一品から四品があり、正位と従位にわけない。品位に叙せられていない親王は「無品」(むほん、むぼん)と称した。なお、諸王は臣下と同じ位階体系において、正一位から従五位までに叙せられた。

品位を授けられた親王は、品位に応じて品田が支給され、品封(封戸)を賜る[3][4]。

1887年(明治20年)の叙位条例により諸王・女王は位階を叙す対象者ではなくなり[5]、1889年(明治22年)の『皇室典範』の第59条により親王・内親王・諸王・女王の品位は廃止され[6]、皇族には勲等と功級のみが授与されることとなった。

脚注

  1. ^ 吉村武彦『井上光貞の業績と『令集解』研究』明治大学 日本古代学研究所〈日本古代学研究の世界的拠点形成〉、2019年、35-41頁。https://www.meiji.ac.jp/research/promote/strategic/6t5h7p00000rtjvy-att/a1559088837624.pdf。 
  2. ^ 坂上康俊 (1998). “大宝令復原考証三題”. 史淵 (九州大学文学部) 135: 1-17. https://api.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/1867921/p001.pdf.pdf. 
  3. ^ 『歴史民俗用語辞典』、及び、安田政彦「八・九世紀の一品叙位」(初出:『日本歴史』第575号(1996年(平成8年)4月)・所収:「一品親王」(加筆・改題)『平安時代皇親の研究』(吉川弘文館、1998年(平成10年))
  4. ^ 『拾芥抄』にも記述あり、国立国会図書館デジタルコレクション(拾芥抄)参照。
  5. ^ 内閣官報局「叙位条例(明治20年5月6日勅令第10号)」『法令全書』 明治20年 上巻、内閣官報局、東京、1912年、43頁。doi:10.11501/787970。NDLJP:787970/227。 
  6. ^ 「御署名原本・明治二十二年・皇室典範二月十一日・皇室典範」JACAR(アジア歴史資料センター)Ref.A03020029800、御署名原本・明治二十二年・皇室典範二月十一日・皇室典範(国立公文書館)

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