点字プリンター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 02:40 UTC 版)
点字プリンターとは、様々な方式により点字を紙(点字用の専用紙である場合が多い)に出力することができるプリンターのことである。 従来、点字器などを使用して、点字を1文字(6つの点で一組)ずつ紙に作り出していた作業(点字を専用紙に点筆(鉄筆状の器具)で打つ。表に出っ張った点がでる)を、コンピューターを使用することで手軽に点字訳および点字書籍を作れるようになった。具体的には、ワープロで作ったテキスト文を点訳ソフトで変換し、点字プリンターへ出力と言う流れであるが、従来より極めて短時間で紙へ出力できるようになった。 印刷方式は、ハンマードット方式と呼ばれる方式や、特殊インク(印字すると点字の凸の形にインクが膨らむ)を使用するものや、3Dプリンターの技術を応用したものなど様々な方式が有る、一番一般的なハンマードット方式の場合、ドットインパクトプリンターのようにピンで専用用紙を叩いて凸をつけて点字を作る。 また、用紙の種類も連続用紙に点字を打っていくものと、単票ずつ印字していくものがあり、一般には片面印字のみのものが多いが、両面印刷ができるものもあり、両面印字の方式には表頁の行間の裏面に打っていくものと、表面の点字の文字間に裏面の点字が打たれていくものなど、さまざまなものが発売されている。 叩いて打っていく方式のため、印字時の騒音が激しく、防音室や防音ボックスが必要なほどの製品も存在する。
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