漢陽・漢城
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:39 UTC 版)
「漢陽(ハニャン)」は新羅の時代から使われた地名で、「陽」が川の北側を意味することから「漢水(漢江)の北側の土地」の意味で命名された。その後、高麗初期に「楊州」と改められ、文宗の治世に副首都との意味を込めた「南京」とされ、国王の代理である「留守」が設置された。忠烈王の治世の1308年には「漢陽(漢陽府)」の名称に復帰したが、朝鮮建国後の1395年「漢城府(ハンソン)」に改称された。朝鮮王朝の首都になったため「みやこ」を意味する「ソウル」と呼ばれた。漢陽などの漢字表記は朝鮮語の訓の当て字としてそれらをソウルと読んでいた。現代の韓国で使われる朝鮮語では漢字の音読以外はほとんどハングルだけで表記しており、漢字表記も使われなくなった。 ちなみに、中国、台湾などの中国語圏では「ソウル」に相当する漢字表記が無く、長らくソウルは「漢城」と呼ばれてきた。仁川国際空港近辺などの韓国の道路交通標識にもハングルと併記して「漢城」と表記されていた。なお、新表記の「首爾(ショウアル)」(後述)が制定されたことに伴い、徐々に状況は変化している。
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