湘南電車火災事故
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 23:16 UTC 版)
「日本の鉄道事故 (1950年から1999年)」の記事における「湘南電車火災事故」の解説
1950年(昭和25年)2月9日 7時41分 東海道本線保土ケ谷 - 戸塚間(当時東戸塚駅は未開業)において80系電車(14両編成)の試運転列車が走行中、13両目のモハ80027のパンタグラフから電弧を発したため、車掌が非常ブレーキ(車掌弁)を扱い停車したが、その際に架線が切断されて最後尾のクハ86017に接触。同車と隣のモハ80027が炎上し焼失した。 原因は強風により飛来してきた導電性の異物がパンタグラフに接触してパンタグラフと車体が短絡したことによるものと推定された。 また、現場近くの変電所が事故電流を検知遮断せず、火災発生後も約25分にわたり送電し続けていたため、消防車からの放水による消火作業ができなかったことが被害を拡大する要因となった。そのため事故後、通電中の1500 V架線に対する放水の試験が実施され、水質を考慮し筒口を接地することで放水が可能であるとされた。 焼失した車両は2両とも国鉄大井工場にて復旧された。
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