温血のデイノニクス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/09 10:11 UTC 版)
「ジョン・オストロム」の記事における「温血のデイノニクス」の解説
1964年のオストロムによるデイノニクスの発見は史上最も重要な化石の発見と考えられている。デイノニクスは初めて発見されたラプターであり、獲物に飛びかかり恐ろしい鉤爪で切りつけるか突き刺して殺すという、活発な捕食者であった。活発な活動の証拠として尾に沿って走る長い腱があり、これによってジャンプしたり走ったりした際にバランスをとる硬直した尾を形成していた。この、「少なくとも恐竜の中には高度な代謝を持つものがおり、少なくとも部分的にはかのように温血性であった」という結論は、彼の学生であったロバート・T・バッカーによって大衆化した、そして恐竜は冷血で、のろまでトカゲのような生き物であるという前世紀よりはびこっていた印象を変えることとなった(恐竜ルネッサンス)。 このことはプロの恐竜イラストレーターがどのように恐竜を描くかということと、大衆の目の両方を変えた。この発見はまた恐竜ルネッサンスの引き金とも信じられている。この用語は1975年発行のサイエンティフィック・アメリカン誌においてバッカーによって作られたもので、古生物学において興味深い新たな情報の流入によって更新されたデータベースを記述するためのものであり、1970年代より現在まで続く恐竜の多様性について記録の倍加を受けてのものである。
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