清原和博との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 17:41 UTC 版)
インコースを苦手としていた清原和博に対して徹底した内角攻めを行い、多くの死球を与えたことで知られる。1997年8月20日の対巨人戦(東京ドーム)でシーズン3個目の死球を与え、清原が憤慨しながら指を3本突き出し 「3回目やぞ」と怒声をあげた。これに対し藪は「年俸3億ってこと?」「内角は弱点だし、清原さんの技術があるならよけられるでしょ」と挑発し、ますます清原を怒らせてしまったという。翌年の1998年7月10日の対巨人戦(東京ドーム)においても、シュートが内角高めに抜け、清原の右手親指をかすめ死球を与えてしまう。怒りで顔を紅潮させた清原はマウンドに歩み寄り藪を睨みつけ、睨み合いは約2分間も続いた。通算では6つの死球を与え、対戦成績50打数8安打0本塁打と、清原を手玉に取った。 藪は引退後にこの「対清原」ともいえる執拗な内角攻めについて真相を明かしており、巨人移籍当時の清原は1995年の右肩脱臼の影響で内角を捌き切ることが出来ない状態だったため、阪神のスコアラーも「4、5月はインコースを攻めてくれ。芯に当たっても全部レフトの方にファウルになるから」と投手陣に指示、清原もそれに臆するタイプではなかったため死球になるケースが増えたと解説している。 引退後の2012年11月18日に甲子園球場で行われた巨人対阪神のOB戦では、清原がキャッチャーの矢野燿大に「当時みたいに当ててくれ。」と頼み、矢野はそれを藪に伝えに行ったが、藪は「当てるのは嫌だ。背中の後ろを通すので勘弁して。」と断った。藪が打席の清原に対し背中の後ろを通るようなとんでもないボールを投げ、清原がマウンドに詰め寄るという当時の再現パフォーマンスをし、球場を大いに沸かせた。
※この「清原和博との関係」の解説は、「藪恵壹」の解説の一部です。
「清原和博との関係」を含む「藪恵壹」の記事については、「藪恵壹」の概要を参照ください。
- 清原和博との関係のページへのリンク