海軍予備学生等の身分
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/13 06:03 UTC 版)
海軍予備員たる海軍予備少尉(1943年(昭和18年)以降は海軍予備員たる海軍少尉)となるための教育を一定期間受けるものを分けて、海軍予備学生と海軍予備生徒という。海軍予備学生等の服制については海軍予備学生等の制服を参照。 海軍予備学生の身分は生徒三校(海兵・海機・海経)の生徒に準ずるものとして制定され、1942年以降は各科少尉候補生に準ずる身分へ格上げとなった。旧制高等学校・旧制専門学校卒業以上の学歴を有する者がこれに採用される。 海軍予備生徒の身分は生徒三校の生徒に準じ、旧制高校在校・高等商船の生徒がこれに採用される。当初は、東京及び神戸の高等商船学校の生徒を、入学と同時に海軍予備生徒と称し、全員を兵籍に編入したものであったが、戦争の拡大に伴い、他の旧制高等学校の生徒に対しても選抜を実施し、合格者を予備生徒としてその学資を海軍が支給することとした。予備生徒は、通常は所属学校の制服の襟部に錨の襟章を付け、予備生徒であることを示した。ただし、高等商船学校生徒の海軍予備生徒は、学校卒業と同時に予備少尉に任官するのに対し、一般高等学校生徒の予備生徒は、学校卒業と同時に予備少尉候補生として1年6か月の教育期間を経て予備少尉に任用されるなどの違いがあった。
※この「海軍予備学生等の身分」の解説は、「海軍予備員」の解説の一部です。
「海軍予備学生等の身分」を含む「海軍予備員」の記事については、「海軍予備員」の概要を参照ください。
- 海軍予備学生等の身分のページへのリンク