浜御殿での生活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 03:03 UTC 版)
浜御殿での最高責任者は、奉行の石丸定右衛門であった。象御用掛は総勢7名で、本多弥八郎、宮田平四郎、川勝右衛門、小川伊右衛門、岡杢平、三浦弥五左衛門、木村市右衛門が幕府老中より任命された。象のエサの調達責任者は、かつて代官職を務めていたが下役の不祥事で罷免された伊奈半左衛門という人物で、バショウなど東国では入手しにくいものも象の好物とあれば骨を折って懸命に調達したという。飼育掛には、馬の扱いの上手なものが選ばれた。 浜御殿では、午前6時ごろに象は運動場に出され、その間、小屋の掃除や敷いたワラの交換がなされる一方、象はからだが洗われ、朝の給餌、運動がおこなわれる。午前11時には昼の給餌をおこなう。午後は、象の乗降や扱い方の実習、号令や合図などの習得をおこない、午後4時ごろ夕の給餌をおこなう。泊まり番が2人いて、象小屋の隅の部屋に起居した。
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