浄土真宗における『選択本願念仏集』
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浄土真宗において『選択本願念仏集』は依拠聖典の1つとして重んじられる。また前述のとおり、呼称について浄土宗と差異が見られ、『選択本願念仏集』(せんじゃくほんがんねんぶつしゅう)、『選択集』(せんじゃくしゅう)とするのが習いである。 親鸞の主著である『顕浄土真実教行証文類』(『教行信証』)の「化身土巻」の終わりにある「後序」と呼ばれる結びに「同年初夏中旬第四日 選択本願念仏集内題字 并南無阿弥陀仏 往生之業 念仏為本 与釈綽空字 以空真筆 令書之」と記されている。そのため浄土真宗にて依用する聖典の一部では、冒頭部分が廬山寺蔵の「南無阿弥陀仏 往生之業 念仏為先」とは異なり、「南無阿弥陀仏 往生之業 念仏為本」と記されている底本を用いるか、「念仏為先」と本文に記しても「先」と「本」は同義であると注釈されている。 この「往生之業念仏為本」の語は、源信の『往生要集』に用いられている。また『選択集』の本文中にも「謂往生之業念佛爲本」と記されている。「念佛爲先」の語のみであれば他の文献に用いられている。
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