法的瑕疵物件とは? わかりやすく解説

法的瑕疵物件

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/26 09:54 UTC 版)

訳あり物件」の記事における「法的瑕疵物件」の解説

法令などによって自由な利用阻害されているような物件を法的瑕疵物件という。都市計画法による制限建築基準法違反消防法違反などの法令違反、あるいは地役権境界線など私法上の問題がある。 都市計画法による制限物件には、建築制限生じ計画道路指定受けた土地や、原則開発行為認められない市街化調整区域内の土地などがある。「用途地域」も、取引ケースによっては法的瑕疵となりうる定めである。住居地系商業地系・工業地系と市街地内では大まかな土地利用定められており、具体的には、第一種低層住居専用地域など12種類分けられている。用途地域ごとに、建蔽率容積率制限があり、建てられる建物の種類決められている。したがって正し用途制限知らない契約してしまうと、購入した土地望んでいる建物建築出来ないケース発生したり、静かな住環境求めて土地購入したものの、隣にダンスホールパチンコ店建ってまったりと、目的用途満たせなくなってしまう。 建築基準法違反については、接道義務違反物件構造上の安全基準遵守されていない建物建蔽率違反建物容積率違反建物などがある。 消防法違反については、消防法建物防火対象物)の管理権原者は、常に新たな規制規準合わせて防災設備火災報知器誘導灯誘導標識スプリンクラーガス警報器避難ハシゴ排煙設備など)を設置整備しなければならないとされており、最新規制反した建物知らず購入してしまった買主は、物件適法状態にするため、予期せぬ出費強いられることとなる。

※この「法的瑕疵物件」の解説は、「訳あり物件」の解説の一部です。
「法的瑕疵物件」を含む「訳あり物件」の記事については、「訳あり物件」の概要を参照ください。

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