法幣の発行
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/02/05 07:40 UTC 版)
ところが、1934年にアメリカが自国の銀産業安定化のために銀買上法を制定すると当時の世界恐慌で行き場を無くしていた世界中の銀がアメリカに向かって流れ出し、中国の銀にも同様の流出が見られ、中国国内は深刻な不況に陥った。 そこで、1935年11月4日、国民政府は幣制改革を断行した。すなわち、 銀本位制を停止して管理通貨制度に移行する。同時に国内保有の銀の回収とその国有化を図る。 中央・中国・交通・中国農民の政府系4銀行が発行する法幣のみを有効な紙幣とする。 法幣1元=イギリス貨幣1シリング2.5ペンスの固定相場制の導入。 を導入したのである。法幣導入は一応の成功を収め、1937年7月7日以後の日中戦争における通貨政策の根幹としての役目を果たした。
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