法定推定相続人の継承権喪失
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 03:46 UTC 版)
「法定推定相続人」の記事における「法定推定相続人の継承権喪失」の解説
継承法が変更されたときは法定推定相続人の地位が他の人物に移ることがある。例えば1980年にスウェーデンの王位継承法は男子優先長子相続制から長子相続制に変更され、これによってスウェーデン王位の法定推定相続人はカール・フィリップ王子から姉のヴィクトリア王女に替わった。 継承法上、継承権の喪失や放棄などが定められている場合、法定推定相続人はこれらの理由によって継承権を失うこともある。典型的な喪失事由は国王もしくは議会の承認なき婚姻。(イギリスはこれに加えて2012年までは宗旨も理由となっていた) 現存する君主制国家では以下のような規定の例がある。 イギリスの王位継承法(2013年改正法)では、カトリシャンであっても継承権が失われる事はなくなったが、国王の許可なく結婚した者は引き続き継承権を喪失すると定めている。 オランダの憲法では、議会の承認なく結婚した者は継承権を喪失すると定めている。 スウェーデンの王位継承法では、ルーテル派を信仰しない者や、国王と国会の同意なく他国の統治者と結婚した者は継承権を喪失すると定めている。 スペインの憲法では、国王および議会の禁止に反して結婚した者は継承権を喪失すると定めている。 デンマークの憲法では、国王の同意なく結婚した者は継承権を喪失すると定めている。 ベルギーの憲法では、国王または国王の権限を代行する者の同意なく結婚した者は継承権を喪失すると定めている。
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