法の接辞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/26 08:33 UTC 版)
先述の通り法の接尾辞には語幹を語として成立させる機能があり、統語マーカー(英: syntactic markers)であると考えることが可能である。 法の接尾辞には以下の8種類が存在する。 特定の名詞や行為の主体が注目に値することを示唆するdesignatory 直説法(indicative) 行為や出来事の確かさを表すassertative 疑問法(interrogative) 命令法(imperative): o2 行為や名詞類が他の行為や状況などの原因であることを示唆するcausal: poa + 人称接尾辞β1 nominal (en) : ma 禁止法(prohibitive): bo このうちdesignatory、直説法、assertative、疑問法は更に、 他の行為との関連性なしに言及される行為や主語の事実を明示するdeclarative 主体が動作を行うことが可能であるかの能力や適性を示唆するabilitative 特定の行為が複数の行為の一部であることを示すconjunctive 存在や状態を表すsubstantive という4つの区分に分けられる。上記のうち、疑問法の例を以下に挙げる。 例1: náakararabiyo 「どこなのか」 形態素: naakaraQ1-abiyo グロス: どこ-INTER 訳: 「どこなのか」 例2: naa-mmá anó-nabiyo 形態素: naaN2-ma anóN1-abiyo グロス: 家-NML 大きい-INTER 訳: 「家は大きいのか」 一方、法の接頭辞と見做し得るものとしては否定を表すiVや限定を表すpaaVが存在する。
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