治療と感染対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/25 07:48 UTC 版)
「ヒト免疫不全ウイルス」の記事における「治療と感染対策」の解説
同ウイルスの研究や治療、その感染の対策は現在も続けられている。 「後天性免疫不全症候群#治療」および「HAART療法」も参照 2019年5月3日、同ウイルスを抑制する抗レトロウイルス療法(ART)により、コンドームを使用しない性交渉でもウイルスが「感染不可能」になることを示した研究結果が英医学誌のランセットに発表されている。研究論文の共同執筆者であるUCLのアリソン・ロジャー (Alison Rodger) は「われわれの研究結果は、抑制的ARTにより男性同性愛者のHIV感染の危険がゼロになるとの決定的証拠だ」と指摘している。 一方で同大学の研究チームはこれにおいていくつかの制約についても指摘しており、その一つとして研究の対象となったHIV陰性の男性の平均年齢が38歳であることを挙げている。また、ARTを受けている人は生涯にわたりほぼ毎日の投薬が必要で、さまざまな理由で治療が中断されがちであるとの問題点も出ている。
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