治療と手当て
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/23 22:58 UTC 版)
「シベリアのシャーマニズムとトナカイ」の記事における「治療と手当て」の解説
病人の治療と手当てを頼まれると、シャーマンは病気と関連のある精霊や神と病人の間に介入するという立場を取る。儀式を進め病んだ身体から悪霊を追い出し、盗まれた霊魂を戻す。あくびをするように大きく口を開き、霊力を授ける精霊を飲み込んで憑依させると、トナカイの脂身を食べ、盃に注いだ血を飲んで体内の精霊をもてなし、次に尺をかざして治療に最も力を貸してくれるものを占う。また補佐役の別の精霊に呼びかけることも多く、これはトナカイとされ、ヒトの身体から病気を抜き取ってその精霊に引き受けるように頼む。 病人の患部をトナカイの「胎内」(内臓を抜いた腹)におさめる治療法もあり、もし患部が大きすぎる場合は取り出した内臓を輪の形に広げて病人にくぐらせる。
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