決戦のゴング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 14:36 UTC 版)
「井岡一翔 対 八重樫東戦」の記事における「決戦のゴング」の解説
この試合のルールは、試合2日前の6月18日に行われた両陣営によるルールミーティングの結果、「スリーノックダウン制 (WBA)」「4ラウンドと8ラウンド終了後に採点を公表する公開採点制度 (WBC)」など、両団体のルールを折衷した形で決定された。 6月20日、試合が始まると井岡が序盤から積極的にジャブを浴びせ、八重樫も応戦。序盤は井岡が八重樫のプレッシャーやパワーに押され気味であったが、八重樫は井岡のパンチで初回に左目、3回には右目も腫らし、前に出て左右のフックを当てる一方で度々ドクターチェックを受けた。パンチによる腫れで試合が止められれば自分のTKO負けが決まってしまう八重樫は死に物狂いの戦闘モードに入ったが、その動きが加速するにつれてカウンターは狙われやすくなり、井岡はそれを見逃すことなく当てていった。また、カウンターを当てるために左ジャブで距離を計り、そのジャブが勝敗を分けることになった。 公開採点では4回終了時が3者ともに38-38のドロー、8回終了時には2者が77-75で井岡を支持、残る1者は77-76で八重樫を支持と、両者ほぼ互角の鍔競り合いの形となる。最終12回には八重樫の左を受けて井岡がクリンチする場面もあったが、最後まで両者がペースを譲らず白熱した展開のまま12ラウンドを戦い終えた。 試合の決着は判定となり、井岡が3-0 (115-114、115-113、115-113) と際どい結果ながら八重樫に勝利を収めてWBC王座3度目の防衛とWBA王座獲得を果たし、団体王座を統一した。
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