池泉鑑賞式庭園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 07:47 UTC 版)
「蓮華寺 (京都市左京区)」の記事における「池泉鑑賞式庭園」の解説
書院は東向きに開けており、庭園を一望することが出来る。この庭園は再建期の寛文年間の作と考えられており、実蔵坊文書の記録や作庭様式から裏付けられるが、庭園の造営者の名は不明である。石川丈山もしくは小堀遠州の名が挙げられることもあるが、造営の年代には両人とも故人である。また、作風からして丈山のものではありえない。遠州は加賀藩の文化政策に関係があり、弟子筋の人物が加賀藩のために造園を行っていることから、遠州に所縁のある人物の作庭という可能性はあるが、作風が相違している。 庭園は浄土宗的な形式に従い、池の対岸に浄土を描く形をとっている。こうした浄土宗的な庭園は池の周囲を巡り歩くことを想定して作庭されることから池泉回遊式と呼ばれるが、蓮華寺の庭園は規模も小さく、書院からの鑑賞を旨とした池泉鑑賞式の庭園である。
※この「池泉鑑賞式庭園」の解説は、「蓮華寺 (京都市左京区)」の解説の一部です。
「池泉鑑賞式庭園」を含む「蓮華寺 (京都市左京区)」の記事については、「蓮華寺 (京都市左京区)」の概要を参照ください。
- 池泉鑑賞式庭園のページへのリンク