江戸から昭和中期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 02:14 UTC 版)
ヨーロッパでは精油を使った治療が行われていたため、日本に西洋医学が伝わった際に、解剖学などと共に精油を使った治療法が伝来した。江戸幕府が東インド会社に、ガラス製蒸留装置の輸入や蒸留技術者の派遣を依頼した記録が残っており、蒸留小屋が設置され(場所はおそらく出島と推測されている)、日本人に高度な蒸留技術が伝承された。精油や芳香蒸留水が蘭方(西洋医学)で盛んに用いられ、ハーブや香辛料の情報、精油の効能や利用法が翻訳されて伝えられた。明治時代には、北海道北見のニホンハッカや富良野のラベンダー、楠から採れる樟脳油など、香料植物を栽培し精油を輸出していたが、合成香料や輸入自由化による海外の廉価品の影響などで、日本の精油生産は廃れてしまった。
※この「江戸から昭和中期」の解説は、「アロマテラピー」の解説の一部です。
「江戸から昭和中期」を含む「アロマテラピー」の記事については、「アロマテラピー」の概要を参照ください。
- 江戸から昭和中期のページへのリンク