民間の被害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 09:08 UTC 版)
渋谷の商店街は自警団を組織して若い店員が店を警備したが、中核派は自警団をも「反革命分子」と位置づけ襲撃対象とした。 午後4時45分頃、渋谷区道玄坂の喫茶店「ブラジル」(現在は渋谷109)では、中核派活動家が防護用のベニヤ板を剥がし、窓ガラスをゲバ棒で壊した。止めようとした同店店員(21歳)を中核派活動家がゲバ棒で滅多打ちにし、店員は首を4針縫う大けがを負った。助けようとした近くの店員二人も頭などを殴られて軽傷を負った。ベニヤ板は路上に集められ、商店主達の防護策を嘲笑うかのように火が放たれた。 桜丘町の国道246号線では、中核派活動家約1千人が商店街の防護用のドラム缶や工事現場からベルトコンベヤーを盗み出して幅15メートルの道路にバリケードを築いた。 警察施設12箇所、公共施設2箇所、民家15件が火炎瓶や投石の被害を受け、十数名の民間人が負傷した。付近の結婚式場ではキャンセルが相次いだ。商店は85パーセントが休業して七五三需要の売り上げが失われ、東急本社は損失金額を30億円と推計した。
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