民部権大輔とは? わかりやすく解説

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民部省

(民部権大輔 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/01 01:14 UTC 版)

民部省(みんぶしょう、たみつかさ[1])とは、律令制下の八省の一つ。財政租税一般を管轄し諸国の戸口、田畑、山川、道路租税のことを司る。財政官庁として他に大蔵省があったが租税や租税関係の戸籍はこちらが取り扱ったため大蔵省よりも重視された。ちなみに戸籍のうち姓氏などは治部省の管轄である。


補注

  1. ^ ただし、省符の発給は事前に天皇ないし太政官の許可を得て印を得たものか、太政官の命を受けて太政官符に記された命令内容を被官官司にそのまま執行させるために発給されるものに限定されており、前者は律令制の弛緩によりほとんど行われなくなったことから、官省符荘で用いられた民部省符も後者の太政官符の執行を命じるという内容でしかなかった。なお、民部省符を必要とした理由は、荘園の許可申請そのものが官物免除を目的としていたためである(不輸の権)。

出典

  1. ^ 「かきべのつかさ」と読んだ例もあるが「かきべ」は律令制以前の豪族の私有民で「民部」と書くが「民部省」の「民部」とは意味が異なる。
  2. ^ 早川 1978, p. 170=早川 1997, pp. 55–56
  3. ^ 佐藤 1984 = 佐藤 1986, p. 62


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