母音・声調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 02:37 UTC 版)
母音記号は、母音だけでなく声調を表す役割も担っているので、同じ音価でも声調の違いによって異なってくる。 母音は[a][i][u][e][ɛ][o][ɔ]の7種あり、声調は 下降調 : 短く急激に下降する。「あ!」と驚く調子に近い。(初期値) 低平調 : 低位で平坦に伸ばす。「へぇー」と気持ちなく返事する調子に近い。 高平調 : 高位で平坦に伸ばすが末尾でやや下る。「ふーむ」と納得する調子に近い。(※この他に、後述する末子音[ʔ](声門閉鎖音)で終わる高く短い音節を、4つめの声調としてカウントする考えもある。) の3種があるので、組合わせは7(母音)×3(声調)= 21個 である。 表にまとめると、以下の通り。 赤で示した記号は、ခ(hk [kʰ])、ဂ(g [ɡ])、ဒ(d [d])、ပ(p [p])、ဝ(w [w])の5字母の場合に用いられる。 下降調低平調高平調[a]a. ာ/ါa ား/ါးa: [i]ိi. ီi ီးi: [u]ုu. ူu ူးu: [e]ေ့e. ေe ေးe: [ɛ]ဲ့ai. ယ်ai ဲai: [o]ို့ui. ိုui ိုးui: [ɔ]ော့/ေါ့au. ော်/ေါ်au ော/ေါau: また、ည(ny [ɲ])とၲの組み合わせで、[i][e][ɛ]が表現されることもある。 下降調低平調高平調[i][e][ɛ]ည့်any. ည်any ည်းany: なお、一部の母音には、デーヴァナーガリーやクメール文字など、他のインド系文字と同じく、独立した母音字もある。 下降調低平調高平調[ʔa]a. a a: [ʔi]ဣi. ဤi i: [ʔu]ဥu. ဦu ဦးu: [ʔe]e. ဧe ဧးe: [ʔɛ]ai. ai ai: [ʔo]ui. ui ui: [ʔɔ]au. ဪau ဩau:
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