母音の追加
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/15 08:45 UTC 版)
ギリシア人は紀元前9世紀に、フェニキア人のアブジャドを採り入れて自らの言語を表記するのに使うようになった。だがギリシア語の場合、母音を表記しない方法ではあまりに多くの多義語ができてしまうため、アブジャドは加工されることとなった。ギリシア語に喉子音を表すアレフ、ヘー、ヘット、アインは必要なかったので、こういった記号に母音の音価を与えることにした。ワウとヨッドも使った。こうして、世界初の「完全な」アルファベットであるギリシア文字が生まれた。 アブギダはやや異なった道筋をたどって発達した。基本的な子音の字形は"a"のような随伴母音が伴っているとみなされ、鈎や短い線を基本字のあちこちに付けることで母音を変化させた。こうして、紀元前3世紀頃、アラム文字からブラーフミー文字が発達した。同様にして、南アラビア文字は紀元前5世紀から紀元5世紀の間にゲエズ文字に変化した。
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