殻の形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 05:10 UTC 版)
殻高が低い(=殻高より殻径の方が大きい)ものが一般的になじみがあるが、陸産貝類にはキセルガイ科(左巻き)やキセルモドキ科、オカチョウジガイ科(ともに右巻き)など細長い殻をもつものもある。カタツムリと呼ばれるものの中には、ナンバンマイマイ科のトウガタホソマイマイやヤマタカマイマイなど日本産の一般的な種に比べると殻高が高く、外国産のものでは更に長い殻をもつものが多く知られる。一般的に樹上や岩などの壁面を生活圏とする種類で殻高の高くなる傾向がある。しかし例外も多く殻形の適応については必ずしもよくわかっていない。逆にオオカサマイマイなどのように扁平な殻を持つ種もある。海の貝では捕食者に対抗するために棘や瘤などで殻を武装するものが多いが、日本産のカタツムリでは目立つ突起を持つ種はいない。世界的に見ても小型-微小な種で棘をもったものが少数知られるほかは、大部分の種は滑らかもしくは多少のシワやデコボコ、もしくはある程度の螺肋(らろく)や縦肋(じゅうろく)をもつ程度である。これは活動の妨げになることと系統による制約との両方が関係していると考えられるが、明確な説はない。また海の貝によく見られる螺肋は有肺類以外の陸貝ではしばしば見られるが、有肺類に限っては微小種以外ではあまり見られない。ただし、弾力のある毛状の殻皮をもつものはしばしば見られ、日本産では多数の長い毛に被われるケハダシワクチマイマイや、殻の縁沿いに毛が並ぶオオケマイマイなどが見られる。
※この「殻の形」の解説は、「カタツムリ」の解説の一部です。
「殻の形」を含む「カタツムリ」の記事については、「カタツムリ」の概要を参照ください。
殻の形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/14 15:42 UTC 版)
アメーバ類は不定形であることで有名である。実際には全くの不定形ではなく、仮足の概形や出る方向など、それぞれの系統群毎に傾向があるが、固定的な外形を持たない為にその分類が難しかったのは確かである。それに対して、有殻アメーバの分類は、殻にはっきりと特徴が出るので古くから大いに発展した。この点はカタツムリとナメクジの関係に似ている。 有殻アメーバ類の殻は、壷形や皿形など様々な形があるが、いずれも開口部を一ヶ所持つ。また有孔虫の殻(test)のように、内部が複数の部屋(chamber)に分かれることはない。 殻はキチン質や石灰質等の分泌物で作られ、それら分泌物のみから構成されるものと、さらに砂粒や珪藻類の殻といった異物を膠着するものとがある。殻の材質として珪酸質は稀であるが、Lesquereusia 属ではソーセージ型の構成単位から成る珪酸質の殻を作る。
※この「殻の形」の解説は、「有殻アメーバ」の解説の一部です。
「殻の形」を含む「有殻アメーバ」の記事については、「有殻アメーバ」の概要を参照ください。
- 殻の形のページへのリンク