残響時間とは? わかりやすく解説

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ざんきょう‐じかん〔ザンキヤウ‐〕【残響時間】

読み方:ざんきょうじかん

室内音楽ホールなどにおいて、音源振動をやめたあと、残響音強さ60デシベル減衰するまでの時間音場容積V立方メートル表面積S平方メートル、壁の平均吸音率αの場合、残響時間Tはセービンの式、T=0.162V/Sαで表される


残響時間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/14 00:56 UTC 版)

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残響時間 (ざんきょうじかん、Reverberation Time, RT) は、特定の音場における残響の具合を示す指標の一つ。

概要

残響時間は、音源が発音を止めてから、残響音が60デシベル減衰するまでの時間をいう。60デシベル減衰するとは、簡単に言うと聞こえる音のエネルギーが100万分の1まで小さくなるということである。

残響時間は、音が鳴っている場所の壁・床・天井の素材や、空間の大きさ(室容積)によって変化し、一般に素材が固いほど、また空間が大きいほど長い残響時間となる。つまり、洞窟のように岩で囲まれた空間や、天井が高く容積の大きい体育館などでは長くなり、一般的な部屋のような小さな空間では短くなる。また無響室においてはほぼゼロに近くなる。吸音特性も関係するといわれる[1]

DSPなどのデジタル装置を用いた残響付加装置では容易に残響時間をコントロールできるが、演奏会用のホールでは設計段階で残響時間を設定し、演奏時に反響板を設置したり、壁面を操作したりして調節する。また、観客も吸音体となるため、残響特性は観客の人数でも変化し、演奏に影響する。空間の音響的評価を決定する要素はいくつかあるが、その中でも残響時間は演目の種類に適した空間であるかどうかを判断する上で特に重要な要素である。

脚注

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注釈・出典

関連項目


残響時間

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/01/16 05:01 UTC 版)

静粛性能」の記事における「残響時間」の解説

最初の音が発生してから、その音が壁や床などに反射することで繰り返される反射音がどの程度時間持続するかである。完全に残響ない場合よりも、適度な残響性があるほうがよくまたこの残響度合いは、音楽鑑賞会話走行音などの個別のケースによっても異なる。普段人間自分の声を、直接声帯から内耳にいたる振動認識しているが、同時に一瞬遅延時間置いて、口から出た音が壁などの周りの環境反射した音を耳からも聞いている。つまり、発生時の自己発生音+遅延した残響音である。このため、まったく残響音がない状態で自分声を聞くと、違和感覚え傾向がある。

※この「残響時間」の解説は、「静粛性能」の解説の一部です。
「残響時間」を含む「静粛性能」の記事については、「静粛性能」の概要を参照ください。

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